豆酩と書いて「とうべい」と読みます。わらしべ長者がお姫様からいただいた一品なのですが、これまで名前も聞いたこともなく食べたこともない初めて目にするものです。
平家の落ち武者の保存食と言われる豆腐のもろみ漬けで熊本県に伝わる食べ物。見た目はピーナツクリームみたいです。
いや~姫様はなんと危険な食べ物をくれたんでしょう。豆腐のコクと酒粕の香りが混ざり合って絶妙なバランス、これを舐めているとお酒がどんどん進んで止まりません。
舐めるだけだと飲み過ぎてしまうので、ちょうど先日ブログに書いたブロッコリーの芯を茹でてあったのでこれにつけてみました。
料理系のブログを拝見していると本当に美味しそうな料理ばかりで私も美味しそうな創作料理をと思ったのですが才能ゼロですね。だいたいブロッコリーは香りも強くどちらかというと甘味が強いので豆酩とはケンカしてしまいました。
カラスミに合わせる大根やキュウリなどの味の薄い野菜につけて食べる方が合うような気がします。
口直しに豆酩を舐めながらもう1杯、いや3杯飲んでしまい翌日の朝はきつかったです。
おそらく一生知らずに終える食べ物だったのでしょうが、わらしべが思わぬ珍味に化けてくれ、いただいた姫様には本当に感謝です!