リンゴの収穫も終わり葉も霜で落ち、これから枝を切ったり木の手入れをするためにノコギリを新調しました。
私が中学生の頃は技術家庭科の授業で男子は全員工具セットを買わなければなりませんでした。ノコギリ、金槌くらいは良いとしてカンナやノミなんて日曜大工を趣味にする人以外は使わないし、怪我の心配もあるので今はこんな授業はなくなっているのではないでしょうか。
おそらく今の子供でノコギリの刃を正確に書ける子はいないでしょう。
写真のようにノコギリの刃は交互に刃を付ける方向が変わっています。そして刃は交互に左右に傾いています。
ちょっとわかりにくいですがこのように交互に刃を傾けることで切りくずが沢山出て切れ味が良くなります。使っているうちに傾いていた刃が一直線になると切れが悪くなってしまいます。今はノコギリの刃も使い捨てですが昔は何度も刃を研いで再び交互に傾け何度も使っていました。この作業を目立てと言います。
私の住む長野県茅野市はノコギリなどの刃物産業が昔は盛んで近所にも目立てをしてくれる鍛冶屋さんがあり、その家のことは名前ではなく鍛冶屋さんと呼んでいました。
話が飛びますが女性の社会進出が進んだ現在ではほぼ死語になってしまいましたが、昔はNHKのど自慢などでアナウンサーが女性に職業を聞くと「家事手伝い」と答える方が割と沢山いました。
実は私、かなり大きくなるまで「家事手伝い」を「鍛冶手伝い」と勘違いしており、全国には鍛冶屋さんが多いんだなと不思議に思っていたものです。
幸い人前で恥をかく前に気づいたので事なきを得ましたが、気づいたときの恥ずかしさは今でも覚えています。かなり大きくなるまで・・小学校高学年くらいまで勘違いしてました。いや~お恥ずかしい・・