廃品回収で整理した蔵の中から出てきた骨董品ネタ第一号です。
私の住む長野県諏訪地方は冬の寒さが厳しいため冬のスポーツと言えばスピードスケートでした。小学校では広い田んぼに水を入れ凍らせた田んぼリンクで、中学の時は校庭に水を入れて凍らせたリンクで氷点下の中ひたすら滑りました。現在も天然リンクで滑る小学校がごくわずか残っていますが殆どは市が経営する人工氷のリンクで体育の授業を行っています。このリンクの名前はNAO アイスオーバルと言われ平昌オリンピック金メダリストの小平奈緒選手も練習したリンクで小平選手は同じ市内の出身です。
小平選手など現在の選手が履いている靴はブレードが部分的に靴から離れるスラップスケートが主流ですが私が子供のころはブレードが固定されたタイプでした。さすがに靴は皮でできたものでしたが、その前は下駄にブレードをつけた下駄スケートでした。
調べてみると下駄スケートが初めて作られたのが明治39年で諏訪湖でスケート大会が開催されていたようです。私も子供の頃諏訪湖でスケートをしたことがありますが現在は温暖化で結氷しない年も多く諏訪湖にリンクは作らないため私の世代が最後かもしれません。昭和30年代まで下駄スケートが使われていたようなのですが、私も下駄スケートで滑っている人は見たことなく今では貴重なものだと思います。ということでこれは廃品回収には出さずに保管することにしました。
いつか神宮外苑などの東京のスケート場でこれで滑ってみたいと思います。まあ退場させられるでしょうね。