廃棄品回収で整理した蔵の中から出てきた骨董品ネタ第2号です。
下駄スケートに続き寒冷地限定品になってしまいましたが、今は製造販売が禁止されているスパイクタイヤです。ご覧の通りタイヤに金属のピンが打ち込まれていて凍った道でもグリップしてくれる寒冷地の必需品でした。しかし車の量が増えるにつれ色々な問題が発生するようになりました。
春先には削れたアスファルトの粉じんが風で舞い上がり、アスファルトの表面を削るので1年で横断歩道などの表示も見えなくなるようになってしまいました。アスファルトの道路でも削れて轍ができ雨の日は歩行者に水を飛ばしたり、このタイヤを履いた車が通るとバチバチと騒音問題もありました。
そんなわけでスパイクタイヤは製造販売が中止になり現在のスタッドレスタイヤに代わりました。元々悪者のスパイクタイヤがあったのでスタッド(ピン)が無いことを前面に出すためにこの名前がついたんでしょうね。
スパイクタイヤが禁止されたのはそれほど古くはなく私が免許を取ってタイヤの交換方法を教えてもらった時はスパイクタイヤだったので1980年代中ごろまでは使用されていたと思います。
このタイヤはとっておいても価値はなさそうだったので廃品回収の中国人に持って行ってもらいました。