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百笑一気 ~笑顔が好きだから~

早期退職して長野県で晴耕雨読の生活をしています。第二の故郷は中国上海です

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百姓日記 Vol.92 ~つがる袋とり~

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8月もあと1週間、野菜や果物も夏から秋の種類にバトンタッチする時期になりました。リンゴの実も大きくなり一番早く収穫する早稲リンゴの「つがる」の袋とりをしました。袋と言っても半透明のものを使用しているので袋を剥がした時には既に赤く色づいています。

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太陽の力って凄いですね。袋をかけるときに葉っぱを中に入れてしまったものはくっきりと葉っぱ模様がついていました。日光に当たらないと色がつかないし甘みもついてこないんですよね。ひとつのリンゴの中でもこの赤くなっていない部分と赤い部分では味が違います。

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この「つがる」が食べごろになるのが9月上旬、メインの「ふじ」は11月上旬。我が家のビタミン源はトマトや桃からリンゴに切り替わっていきますが、桃と同じように悩まされるのが鳥の被害です。つがるは2本しかないのでネットをかけて対策を取りますがふじは木も大きく本数も多くネットをかけきれないのである程度の被害は目をつぶらないといけません。鳥さん今年はあまり食べないでねと祈るしかありません。

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百姓日記 Vol.91 ~土壌分析~

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今年は専業農家1年目。今まで使っていなかった畑も再度使うようにして、主力産品のパセリは実験も兼ねて4か所で栽培してみました。効率は悪いのですが色々と違いが出たのとリスク分散にもなるので来年も3か所か4か所で栽培したいと思っています。

サラリーマン時代の取引先のスローガンで「科学的合理性の追求」というのがあって結構気に入っていましたが、農業でも科学的に仕事をしなければならないと思い、農協の土壌分析サービスを利用してみることにしました。

分析用試料として畑の土を乾燥させて提出するのですが、上の写真を見ると3か所の土の色が微妙に違います。真ん中の赤っぽい土の畑は毎年栽培しており昔から畑として使用していますが、右の黒い土は今年5年ぶりに活用した元々田んぼの畑です。

真ん中の赤っぽい土の畑のパセリはうどん粉病や枯れが多かったのですが、他の畑ではほとんど枯れてしまったスイカが少しだけ収穫できました。右の黒土の畑は最初はパセリの品質が最高でしたが元々田んぼで水はけが悪いのか長雨で根腐れが一番多く畑毎にどんな分析結果が出るか楽しみです。

この分析結果を受けて畑ごとに秋の肥料や堆肥の量を決めて来年は科学的に収穫量を増やしたいと思っています。

ちょうどTetsuteさんが最近以下の記事を書かれていてその通りだと思いましたが農業も畑にあった管理と畑に適した作物を栽培することが非常に大事だと思います。

でも畑にあったもの、自分にあったものを探すのが自然を相手にするだけに大変なんですよね~。だからゴルフも農業も面白いのかもしれません。

 

tetsute.hatenablog.com

サラリーマン Vol.9 ~退職記念日~

一年前の今日、8月20日に会社を早期退職し第二の人生のスタートを早めにきりました。7年前に母が亡くなり、以後父親の面倒を見ながらの会社勤めでしたが、認知症が進んで徘徊したり、急に人格が変わったり少々苦労していたので迷うことなく早期退職制度を使って早めに辞めることを決断していました。

でも不安が全くなかったわけではなく一番心配していたのが、人との繋がりがなくなって社会から隔離されてしまうのではないかということでした。

これについては全く心配なかったですね。ヒマつぶしと小遣い稼ぎのために実家の農業を第二の人生の職業にしましたが、農協関係の仕事が会合や指導会など割と忙しく会社に勤めているような感じです。今年はコロナで中止になりましたが東京の市場の視察や販売促進活動など行事もあって懇親会や慰労会なども頻繁にある予定でした。

それとこのブログがかなり生活に張りを与えてくれています。毎日色々な方の記事を読んで情報を得られる楽しさと自分でネタを探して書く少々の緊張感が新鮮でたまりません。またブログを通じて知り合った方は本当に素晴らしい方ばかりでいつかお会いして一杯やりたいと思っています。

とにかく退職して無事1年。辞めなきゃよかったぁなんて思ったことは一度もなく毎日充実した生活を送れて幸せを感じています。

これもいつも面白い情報を提供していただいてる皆さん、またくだらない私のブログを読んで応援していただいている皆さんのおかげです。

本当にありがとうございます!

 

 

百姓日記 Vol.90 ~つきあかり~

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私は覚えていませんが、姉が昔隣の家で黄桃を作っていてもらって食べたらとても美味しかったと言っていたので2年前に黄桃の「つきあかり」という品種を植えました。早くも今年実をつけてくれて食べることができました。

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名前の通りきれいな黄色で収穫してから2日程置くと凄い良い香りになりました。白桃より香りは強いのと白桃は傷やぶつけたところがすぐに黒く腐り始めるのですが黄桃は確実に傷みにくいです。味も食感も白桃よりも良くこれは植えて大正解でした。

でもここまで結構苦労しました。以下記事で書きましたが白桃は鳥につつかれ1個も収穫できず黄桃は厳重に網をかけたのですが、なぜかいくつか落とされていました。

 

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 これは落とされた白桃で、鳥の仕業だと思っていましたが、これ鳥じゃないですよね。くっきりと歯形がついていて鳥がつついたものではありません。おそらくイタチかハクビシンではないかと思います。そこで黄桃は地面に隙間のないよう網を2重に張って何とか収穫できました。

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今年は白桃2本、黄桃1本、合計50枚以上袋をかけましたが、収穫したのは僅かに黄桃3個のみ。来年は動物対策しっかりとしたいと思います。

百姓日記 Vol.89 ~ネギ土寄せ~

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春先に植えたネギが順調に大きくなっています。根元の土も梅雨の雨や夕立で流れてしまっています。ネギの詰まった白い部分は地面の中で、日が当たる部分は緑色で中は空洞になってしまいます。そこで白い部分を多くとるために土寄せをします。

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こんな感じに周りの土を寄せてネギの枝分かれしている部分まで土をかけます。

夏にやる作業ですがさすがに30度を超えていると鍬を持つ作業はかなり体力的にキツイものです。額から汗は滴り落ちて1メートルくらい進むと休まないと続けられません。腕に力を入れる作業なので翌日は腕が筋肉痛になり絶対にゴルフの前日にやってはいけない作業です。

しかしこれを乗り越えて11月に入り霜にあたったネギは柔らかくなり甘みが出てとても美味しくなります。ネギをたっぷり入れたアツアツの鍋をつつきながら汗をかくのが待ち遠しいです。

百姓日記 Vol.88 ~ハミグワ~

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この見慣れない実、何だと思いますか?わかる方はかなりの中国通です。

これは中国西部の新疆ウイグル地区の哈密(ハミ)という地区特産の果物の一種でハミグワといいます。中国語では瓜をグワと発音し哈密で採れる瓜のため哈密瓜(ハミグワ)の名前が付いています。

イカは中国でも日本でも西瓜と書きますが中国発音のシーグワから日本ではスイカと呼ばれるようになったようです。ちなみに中国でカボチャは南瓜と書いてナングワと言いますがなぜ日本ではカボチャになったのでしょうか。

このハミグワ6月になると出回りますが、味はメロンでも食感はシャキシャキしてスイカと同じです。日本ではまず見かけることはなく珍しくて甘いものは本当に美味しいので中国の食材で印象に残っているものの一つです。

もう一度食べたいと思っていたのですが、自宅に送られている苗の通信販売のカタログになんと苗木が載っていました。早速取り寄せて3年前から作っています。

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今年も収穫できましたがこのハミグワの産地の新疆ウイグル地区は砂漠地帯で乾燥した土地を好むと思われます。ところが今年は7月は毎日雨で露地栽培のものは全て根腐れを起こし枯れてしまいました。なんとかビニールハウスの中に植えた1本が実をつけてくれ今年も食べることができました。

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日照不足のせいか味はイマイチですね。甘みが少なくキュウリ食べているみたいです。やはり中国で食べたような味にはなかなかなりません。

でもちょっと珍しいものなので来年も作ってみようかと思います。

百姓日記 Vol.87 ~パセリ出荷後半戦~

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しばらく市場も休みでパセリ出荷もお休みでしたが、今日からいよいよ出荷の後半戦です。ところが今年は7月は毎日雨、8月に入って連日の猛暑。人間もキツイですが、野菜も相当キツかったみたいで7月の雨で根腐れを起こしその後の高温で半分以上が枯れてしまいました。枯れてマルチシートに張り付いたパセリは社会の教科書に載っていた始祖鳥の化石みたいにペタンコです。

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枝を摘むのが4周目くらいでまだ写真のようにどんどん枝が伸びている時期なのですがこんな年は今までなかったと思います。これからお彼岸の前には需要が増えるので価格も上がってくるのですがあまり出荷できそうにありません。

今年は300~400箱は出荷できると思っていたのですが、まだ200箱で目標には大きく届かなそうです。まあ私はヒマつぶし百姓でコロナで東京に遊びに行くこともなくお金もあまり使わないので、これから出荷も少なくてのんびりできると割り切ることにします。しかし自然相手の商売はやっぱり厳しいですね。