今年も無事稲刈りを終えましたが、稲刈りでお目にかかるのがイナゴ。今年も何匹か見かけました。
私の住む長野県は昆虫食が盛んでイナゴ、蜂の子、ザザ虫が有名です。この時期になるとスーパーにはイナゴの甘露煮が普通に並んでいますし、昔は貴重なタンパク源となるイナゴ取りは稲刈りの時、子供の重要な仕事で秋の食卓には必ず登場していました。
観光地ではイナゴソフトクリームなんてものがあってイナゴの甘露煮がそのまま乗っています。これはさすがに奇をてらい過ぎているような感がありますがどんな味なんでしょうか。
イナゴの処理方法
さてこのピョンピョン飛び跳ねるイナゴをどのように処理すると思いますか?
我が家では母の手作りの布製のイナゴ袋というものがあって1匹づつとったイナゴをこの袋の中に入れていきます。イナゴは元気良くて袋の中から出ようとするので袋の口はしっかりと握っていなければなりません。100匹くらいとると袋の中でザワザワ動いて足で蹴り上げているのがわかります。
これを1日おいて糞を出させ調理するのですが、1日経ってもまだ元気で袋の中で動いています。袋の口を開けたら飛び出て家の中が大変なことになるので袋のまま熱湯に入れて釜茹での刑にされるのですが、ちょっとかわいそうですね。
食レポ
一般的には甘露煮にします。独特の香ばしさがあって私は嫌いではありませんが、美味しいかというと??? 珍味といったところでしょうか。
また後ろ足が細くてギザギザもついていて喉に刺さったりするので気を付けて食べなければなりません。手をかける場合は後ろ足だけ取って炒めてすりおろして味噌にまぜてイナゴ味噌なんてものを作る家もあるようです。あとたまに羽が喉に張り付いたりして邪魔になることもあります。
これから食糧危機になって昆虫を食べなければならなくなるかもしれませんので、最後のアップの写真でイナゴに慣れておいてくださいね。