我が家に大きな桑の木があります。高さ5mくらいはあるでしょうか。大きな桑と言えば三国志の劉備が住んでいた村も大きな桑の木があり楼桑村という名前がついていました。桑は漢方薬でもあり、木は磨くと黄色く美しい色になるようで工芸品や中国では神輿などにも使われていたようです。我が家の桑は当然養蚕の名残です。子供の頃は学校で蚕を飼って観察したり、社会の授業で習った地図の記号に桑畑の記号があったり、まだ養蚕は身近な産業でした。
先日見終わった帰ってきたウルトラマンでもMATの南隊員は長野県出身で子供の頃はいじめられっ子で「じゃみっ子」と呼ばれていたことを告白していました。この「じゃみっ子」とは繭をつくらない蚕の蛹のことで出来損ないの意味があるそうです。これはさすがに知りませんでしたが人気の子供番組で蚕の話が出てくるなんて、やはり養蚕は貴重な産業だったんだなと思いました。
桑の葉は蚕の餌になっていたため当然虫が好みます。毎年この桑にアメリカシロヒトリが巣を作るので春と秋の繁殖期には消毒をしていたのですが、木が大きすぎて消毒も届かなくなってしまい切ることにしました。3本くらい切ったところでチェーンソーが壊れて中断しましたが明日から作業再開です。