ゴルフボール大に成長したリンゴの実に2,000枚ほどの袋掛けがやっと終了しました。
このような半透明の袋を実に被せ口をまとめて袋の横に埋め込んである針金を曲げて固定します。
現在主流のフジの栽培方法は袋をかけずに育てる方法で長期間太陽光を直接浴び糖度が増すという宣伝文句でサンフジと呼ばれています。
私は袋をかける有袋(ゆうたい)栽培とかけない無袋(むたい)栽培両方試したことがあるのですが、有袋の方が虫も入りにくく傷もつきにくく表面も綺麗に仕上がり、糖度も個体差の方が大きくほとんど変わらないので有袋栽培の方が良いと思っています。
なぜ無袋栽培が主流になっているのかずっと疑問に思っており昨年栽培講習会の時に講師にどちらの栽培法が優れているのか質問をしてみました。
結論は有袋栽培の方が優れているとのこと。やっぱりね。
袋掛けは人手に頼らなければならず農家の手間を軽減するために無袋栽培を推奨したのですが傷もつきやすく見た目が悪くなるので、消費者が離れないよう若干糖度が増すというデータを強調して無袋栽培を広めたようです。
糖度が上がるのはウソではないですが、おそらく人間の舌で判断できるほどの差はついていないと思います。
ということで私はリンゴは知り合いに配るのと自分で食べるだけなので効率化よりも品質重視で頑張って袋を掛けています。
私の質問に対する講師の方の第一声は「やな質問ですね~」
こりゃ逆・池上彰だな。