今日はブロッコリーの初出荷をしました。ヨトウムシの襲撃で一時は出荷できるかヒヤヒヤしましたが、良く効く農薬のおかげでブロッコリーの中に入る前に撃退できたので品質もまずまずです。
初回出荷はどうしても大きさがばらつくので発泡スチロールの箱に9個、12個、15個入りの3種類の箱ができました。当然買うなら大きいものの方が良いと思うのですがこの中で一番高く出荷できるのが一番サイズの小さい15個入りの箱です。数が多いというわけではなく1個当たりの値段にして12個入りより10円、9個入りより20円ほど高く15個入りは1個130円くらいです。味は変わらないので大きい方がお得なんですけど、あまり大きいと美味しく見えないのでしょうか。
さてこの状態で集荷所へ持って行くとすぐに氷詰めにされます。
この状態で市場へ運ばれ店頭に並ぶわけですが、こんなことをする野菜はブロッコリーだけで、それだけ鮮度が落ちるのが早いということです。収穫してから市場へ輸送してセリにかけられまた輸送して店頭に並びそれから食卓にあがるので最低3日はかかります。冬場はブロッコリーを買って食べることもありますが、やはり朝採ってすぐ茹でたものは香りの強さと野菜の甘みが違います。
それにしても出荷の価格が130円、スーパーでは198円で売られていることが多いですが、輸入品のブロッコリーは100円程度。おそらく空輸していて輸送費もかかるのによく100円で売って採算がとれるなと不思議に思います。
私のような零細農家は種を撒くのも苗を植えるのも収穫するのも全て手作業。やはり日本の農業はコスト高ですね。