いよいよパセリの出荷が始まりました。例年6月20日以降で初出荷なのですが今年は17日。これも温暖化の影響だと思います。
左の写真のように成長したパセリはこんもりとしていますが地面に近い成長した枝を1本1本手で摘み取ります。右は摘み取った後ですが1週間ほどで再び左のようになってきて10月頃まで出荷できます。次にこの摘み取った枝を束ねます。
写真のように束ねてパセリの枝の根元の扇形の部分を切り落として右の写真のように200gの束にします。パセリの香りの中、この作業を何時間もやるのですが私はパセリ農家のくせにパセリアレルギーがあるようで薬を飲まないとくしゃみが止まらなくなります。また根元を切り落とした切り口に触れると皮膚に茶色いシミができてしまいます。3ヶ月くらい経つと消えるのですが、パセリの樹液に触れないよう真夏でも長袖が必要です。
最後に袋に入れてシールして終了です。袋に入れるときもパセリの「リ」の字の方に根元を向けるなど結構細かい決まりがあります。
この200g束を段ボールに25袋詰め出荷します。今日は5箱出荷しましたが出荷のほとんどは業務用としてホテルやレストランで使われるためコロナ渦の中、今年は買い手がつかず出荷できないのではないかと心配しておりました。
なんとか出荷できて一安心です。しかも昨年の初出荷は一箱5,600円だったのが5,900円。まさか昨年より高値になるとは嬉しい誤算でした。これから出荷量が増えてくると3,000円くらいまで下がるのですが競合産地の千葉県が自然災害などで出荷量が落ちたりお盆など需要が急増する時期は10,000円を超えることもあります。
まあこれからうどん粉病になったり、少雨で枯れたり何が起こるかわかりません。子供を育て終わって金銭的な不安がないので気楽にやっていますが、毎月決まった給料がもらえるサラリーマンはやっぱりよかったですね。