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百笑一気 ~笑顔が好きだから~

早期退職して長野県で晴耕雨読の生活をしています。第二の故郷は中国上海です

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百姓日記 Vol.51 ~カルシウム~

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昨日は久しぶりのまとまった雨で作物にとっては恵みの雨となりました。外での作業ができないので農薬の整理をしました。亡き父は野菜、果樹、花と手広く栽培していたので農薬も沢山保管していて既に何回か整理してようやく片付いた所です。今は時間があるので未開封の農薬が何に使えるかチェックしてみましたが・・・あれっ?

何か原因が判らないことがあってそれが解決した時は、目の前の霧がサーっと晴れたような気分になりますよね。まさにそれでした。

父がボケ始めた5年ほど前から私がリンゴの世話をしていましたが、父が作っていた頃と何故か歯ごたえが違うんです。父が作っていた頃は実が固くシャキシャキの歯ごたえでとても美味しかったのですが私が作るようになってから少々柔らか目。最近の温暖化が原因ではないかと勝手に推測していたのですが、原因はこれでした。

保管されていた農薬に「葉面散布用カルシウム」があり父はこれを使っていたようです。リンゴの散布目的に軟化防止、ビターピッド防止。ビターピッド??調べたらリンゴにできる黒い斑点。これ昨年も私が収穫したリンゴに出ていてなんだろうと思っていました。名前の通りこの黒い点の部分は苦くリンゴの品質を落とし、バナナのシュガースポットとは反対のものですね。

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私の作ったリンゴはどうもカルシウム不足だったようです。秋には石灰+カルシウムを撒いていたので十分だと思っていたんですけどね。それにしても殺虫剤や殺菌剤と同じように噴霧器でカルシウムを5回も散布しなければならないとは。葉面散布の肥料があることは知っていましたが、果樹にも葉から吸収する肥料が必要だとは思っていませんでした。さらにカルシウムは人間で言えば骨を作る栄養素。骨のない野菜にはそれほど重要な栄養素ではないと思っていました。トマトのお尻が腐ってしまう尻腐れもカルシウム不足が原因のようですね。

人間もカルシウムが不足するとイライラするようですが、うちのリンゴはここ数年イライラの状態だったと思います。農業経験の長いプロからすれば常識なんでしょうけど、りんごちゃん、すまん!

面白くない私のブログにいつもアクセスしていただきありがとうございます。読者の方からもう少しカテゴライズして欲しいとリクエストがありましたので「百姓日記」を以下のようにカテゴライズするようにしました。大した情報ではないですが参考にしていただけたら嬉しいです。

農薬:農薬、肥料関係

栽培方法:栽培のテクニック

食レポ:採れた野菜果物の料理や食べた感想