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百笑一気 ~笑顔が好きだから~

早期退職して長野県で晴耕雨読の生活をしています。第二の故郷は中国上海です

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雑感 Vol.67 ~ミルクラン~

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廃棄品回収で整理した蔵の中から出てきた骨董品ネタ第3号ですが訳の分からないタイトルなのでまず説明させてください。

サラリーマン最後の職場は製品の部品を調達する部門で主に部品のコストダウンを進めており、部品のお取引先様に無理難題を押し付けるのが仕事・・ではなく、たまには色々な方策も考えていました。

ある時、海外の生産工場の若手とコストダウンネタを検討していたところ「ミルクランはもうやってますよ」

ん?何それ??さすがに今の若者は粋なワード使いやがると思いつつ、すぐに理解できました。通常部品メーカーは個々に輸送便を仕立て部品を納入するのですが、部品が小さかったり、取引量が少なかったりでトラックの積載率が低く効率が悪い場合も多く、納入先のメーカーがトラックを仕立て部品メーカーを回って自ら部品を集め、輸送費分の金額をコストダウンしてもらう物流方式がミルクランです。

昔、酪農は農家の仕事の一部でもあり牛乳メーカーは農家を回り搾りたての生乳を集めていたためこの名前が現代の物流にも使われるようになったそうです。

昭和40年代前半は我が家でも牛を飼っており家の前に牛乳の缶を置いてトラックが持って行くミルクランを子供の頃見てたので現代のミルクランの意味がすぐ判りました。写真の右側の金属の容器がミルクランで使われていた牛乳の容器で左側は乳搾り機の一部分だと思います。思いますというのは牛乳の容器はうっすらと記憶に残ってるのですが、この乳搾り機は記憶に残っていませんでした。手で乳搾りをした記憶も少しだけ残っていますが、子供の小さい手ではほとんど乳が出なかったように思います。

この容器と乳搾り機は保管しておいても価値はなさそうなので廃品回収に出してしまいました。しかし記憶に残っている搾りたての牛乳を温めた時にできるたんぱく質の固まった膜の厚さ、膜を食べた後に飲む牛乳の味の濃さ、これはいつかまた味わえたらいいなと思います。

 

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