リンゴの剪定をのべ5日ほどかけて終了しました。昨日は風が冷たく体が冷えましたが今日はいい天気で快適に作業ができました。現在のリンゴ栽培は「わい化栽培」が主流です。これはリンゴの苗の台木に木が大きくならない種類を使用し、木を作業しやすいように大きくせずに栽培する方法です。我が家のリンゴの木にはこの「わい化栽培」以外の大木になってしまった木があり、かなり時間がかかりました。
元々1年前に他界した父が育てていたリンゴの木が30本以上あったのですが、7年前母が死んでから父が畑仕事をしなくなり、私が土日で最低限の世話をしていたのですが、年間20回近く必要なリンゴの消毒が十分できず、病気で次々と枯れてしまいました。リンゴの主な病気は腐らん病といって木の表面が茶色く腐ったようになります。枝に発生すると枝ごと切り取りますが、幹に発生した場合は幹部の表面を削り取り薬を塗って広がるのを防ぎます。まあリンゴの癌みたいなものです。
今日も何か所か腐らん病が見つかり治療しましたが、一度発生するとその木には転移しやすいので油断できません。父が植えたリンゴの木はもう10本まで減ってしまい、そのうち何本かは腐らん病が出ていて、いつまで実をつけてくれるかわかりません。既に私が植えた木の本数の方が多くなってしまいましたが、少しでも父の植えたリンゴの木が長生きできるようしっかりと世話をしたいと思います。